勤めていた会社の倒産を契機として

これは自分のはとこが起こしたことです。

その家庭とは良好な関係を築いており、昔は良かったのですが、ある日ご主人様がお勤めをしている会社が倒産し、それを機に当然解雇になりそこからガタガタと崩れ始めました。 まず、自宅(一軒家)のローンが払えなくなり、しかたなく家を手放すこととなりました。 ご婦人様は主婦で、まだ成人していないお子さんも3人いたのでそれだけでもどれほど生活が苦になるのかが想像できました。

したがって、その状態で子供が3人もいると、食費やら教育費やらその他諸々が積み重なり、かなりの負担になりいくら貯金があってもお金は底を尽きてくる訳です。 そうなってくると頼るのは昔から良好な関係を築いていた身内となります。 結果、身内同士が集まり会議となり、最終的には僕の家庭から借金をすることになりました。

そこまでは良かったのですが、ご主人様は中々安定した仕事を見つけることが出来ず、返済もしないうちに度々借金をしに来るようになりました。 額が何百万円単位となると流石に私もまずいと感じ区切りをつけることにしました。

そして数年後、お子さんもすくすく成長し大学に入る頃になりました。 そうすると必要になるのはまたしてもお金です。 ご主人様は私や周りの方のおかげもあり働いてはいたのですが、高卒であったため、なんとか生活はできても決して安定した収入とは言えませんでした。

闇金に手を出した結果、借金返済で苦労することに

やはり闇金に手を出すのは恐ろしいです。

ある日、自宅の電話に一本の電話がかかってきました。 僕は電話を取っていないので分かりませんでしたが、とても声が低く、ドスが入りいかにもという声で「◯◯」のことを知らないか?という内容の電話でした。

それはなんとお金を借りていた家庭のご婦人さまの名前でした。 なにやらお子さんの入学金が払えず、たまたま電話がかかってきた金貸し(闇金)に借金をしてしまったそうです。

また、母の仕事場にもかかってきており一家は大混乱でした。 さらに一日経つごとに利子が増えていきギリギリまで返せていなかったので、借金の額は数万円から数十万円に変わっていました。 理由はお子さんの入学金が払えなかったことだそうです。 流石にこの金額は貸せませんでしたので、あちらの御両親に協力してもらい借金をなんとか前日にを返済し、ことなきを得ました。