民事再生の手続きは弁護士に仕事依頼する事

借金整理に関する情報は、いまではインターネットで簡単に調べられるようになってきています。

インターネットで調べてみると、債務整理の相談は弁護士もしくは司法書士に相談してくださいといったようなことが書かれているはずです。 しかし借金問題を債務整理の中でも民事再生で解決したいと思っているのであれば、弁護士にお願いすることをお勧めします。 なぜ司法書士ではなく弁護士なのかというと、訴訟代理権が関係しています。 訴訟代理権とは、実際に裁判で手続きを行う権利のことです。

司法書士の場合、簡易裁判所における訴訟代理権は持っています。 ところが民事再生の手続きは、通常、地方裁判所で実施されます。 地方裁判所における訴訟代理権を持っているのは、弁護士だけです。 もし民事再生を司法書士にお願いすると、関係する書類の作成などは請け負ってくれます。 しかし地方裁判所に皆さん自身が出向き、手続きを進めていかないといけなくなります。

そして裁判所から、再生委員である弁護士の選任を命じられてしまうのです。 こうなってしまうと、民事再生の手続きにかなり手間取ってしまいます。 司法書士の中には、訴訟手続きを進めてくれる弁護士を紹介してくれる所もあるようです。 しかしそうなってしまうと二度手間になってしまいます。 このため、もし民事再生による借金整理を検討しているのであれば、最初から弁護士をターゲットにして誰に依頼するかを検討してください。

打ち合わせ前に自身で借金状況の整理をしよう

弁護士に借金の相談をする際、相談時間というのは30分などあらかじめ決められていることが多いです。 その限られた時間の中で、きちんと相手に自分の置かれている借金の状態を理解してもらうために準備をしておくことが大事です。 まずは、借金をしている債権者一覧表をまとめておくといいでしょう。

どこから借り入れをしているのか、名前と住所、連絡先、現在どの程度の借金が残っているのか、取引を開始したのがいつなのかをまとめておきます。 また、消費者金融のカードやクレジットカード、住宅ローンの資料、請求書、収入や貯蓄の状況などのわかる書類を準備しておくと相手もわかりやすいです。

このような借入や所得に関する資料と皆さんの借金に関する話を聞いた上で、弁護士は専門家の観点から民事再生による債務整理が本当にベストなのかどうかを判断します。 もし民事再生による借金整理を請け負うのであれば、地方裁判所で民事再生の申立を行うための書類の提出準備に入ります。

ちなみに借金問題を弁護士に依頼した時点で、借金の取り立てはストップします。